ネオン前線北上中

 
 腕自慢・ワザ自慢 84 
デザイン・制作・施工
九州支部 (株)カワハラネオン広告
田代公紀さん
田代公紀さん  この道25年のベテランの田代さんは大学卒業後に入った会社の営業職などが苦手で、心機一転職人を目指したそうです。
――お仕事に就くきっかけは?

 昔から絵や字を書くことが好きで、やるなら苦手なことより好きなことを、と思って友人のつてで職人の世界に飛び込みました。最初は現場仕事。簡単には筆を持たせてくれないのですが、いつでも書けるように筆と墨汁を出しておいて毎日たとえ5分でも練習しましたよ。
――パソコンの出現にはどういう対応を?
 本格的な筆書きはこれからという矢先だったので不安でしたが、パソコンは意外と性に合っていて面白かったですね。家にも3台目のパソコンがあります。
――手書きからデジタル化まで両方できるのは貴重ですね。
 今のパソコンのフォントには気に入った書体がないですね。字間など細かいことが目について、自分で気に入ったように直して使います。
――フォントを作られたらいいのでは?
 若い頃から考えていたんですよ。ライフワークかな。今は忙しいので難しいのですが。
 車体などで書き文字を見かけるとついチェック。これは誰の弟子筋かだいたい分かります。
――ライフワークが楽しみですね。

 

 
 う・ち・の・会・杜 91 
関西支部 (有)納庄ネオン
納庄幸良さん

納庄幸良さん 納庄ネオンは、先代の納庄歳数さんが35年ほど大阪でネオン管曲げの実績を積み、昭和63年現在の兵庫県の加古川に設立。
 現在の代表である、息子さんの納庄幸良さんが参加したのもその頃からです。
「平成3年に父が亡くなり、わからないまま社長になりました。亡くなる間際まで病気をおして技術を教えてくれました。さぞ心配だったでしょうね」
 平成13年からはネオン管曲げに加えてネオン工事も手がけるようになりました。
「景気が悪くなったことが大きいのですが、工事をすることで、工事しやすいようにネオン管曲げの手順が変わりました。工事をする側のことも分かるし、曲げる側のことも、両方分かるようになりました。」
 「親父が言っていた『丈夫な仕事をしろ』という言葉をかみしめています。見た目もきれいで、曲げ口もきれい。機械の手入れも怠らない。そういうことが故障の少ない製品につながるということですね」
「今は一人でなんでもせんとあかん。お陰様で新しいお客さんも少しずつ増えてきています」 大きな仕事は同業者と協力しあって、電飾看板にもチャレンジと、意欲的な納庄さんです。

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