ちょっとヒント・うちの会社では

 
優秀な人材こそ独立のすすめ

四国支部 (株)サインアートトライ 井上  光

 弊社では5年以上勤務したら社内独立の形を推進しています。今年で3人目の社長さんの誕生です。独立後3年間は社内で協力体制をとり、経費を削減して(仮免状況)3年後に向けて社外に巣立つ形になっています。当然ですが、私との信頼関係がない場合は当てはまりません。
 仕事の上では今までの流れと同じなのですが仕事に対する考え方がサラリーマンのときと比べて数倍レベルアップしていると思います。社内では、今まで上から目線の言葉でしたが、今は「社長さん」との会話に変わっています。従業員採用の面接時に必ず言ってることがあります。「あなたは将来“独立”の夢を持っていますか?」と。採用しても独立の気持ちさえ持たず挫折してしまう方が多いのも事実ですし、仕事に対する姿勢をまず見たいと考えています。そして独立後、約3カ月は色んな準備、挨拶回り、仕事と大変ですが、みんな今までより目が生き生きとしています。「独立」も大きく分けて営業独立、デザイナー独立、施工独立の3パターンの形になるかと思います。中でも営業独立が一番難しく問題なども多いのですが、今では先に巣立った先輩社長が後輩社長と仕事をしたりしているようです。何よりもグループの輪が広がることが大切と考えていますので月に一度3人の社長とノミニケーション(酒飲み会)をするのが今の一番の楽しみになっています。
 当初、社員の独立に際し周りの方々からいろいろなことを言われたりもして涙、涙ではありましたが、当の本人たちが今まで以上の仕事、収入があるのも事実ですから、今ではその周りからのお声は気遣いのお言葉だったのだと思うようにしています。つい先日同業の方に「あの子独立したらしいね?どうして?優秀な従業員なのに何で出すの?」優秀だから出すんです。優秀な人材だからこそ会社に縛ることは難しいと思いますし、最初から独立を目標にして入社してる人材ですから当然の流れなんです。皆さんの会社でも参考にされてみてはいかがでしょう。新しい形で何か見えてくるはずです。
― 独立した元社員の兵頭寿和さんから一言 ―
 はじめまして。昨年、新しい想いの中DECO(デコ)という社名で独立しました兵頭寿和です。これまで潟Tインアートトライに16年勤務し、その間NEOSで記事を掲載させていただいたこともあります。今回は潟Tインアートトライの記事の中に私たちのことを書かれるということだったので、ではではと、でしゃばらせていただきました。
 実際独立と言いましても、仕事内容としては勤務していた頃と同じで看板を中心とした営業、デザインをしています。顧客も以前から馴染みのあるお客様もいますし、新しく会社をはじめたあとでもデコ兵頭としてお付き合いさせていただいています。以前従業員として勤めてた頃と違うのは「決断」。どうしても勤務している場合、代表に何事も相談のもと決定。これが独立した場合すべて自分。いい意味ですぐにお客様と話を進めることができます。ですが逆に考えればこの時の一言ですべてが決まってしまいます。言葉を選び対応しないといけない「責任感」を第一に、大事に、と考えています。
 独立に関してはいろいろやっていけるかな?など自分の中で葛藤もありましたが、まだまだ長い人生楽しみながら先輩方、仲間と共にやっていこうと思っています。名前通りいろいろな意味で仕事もデコレートしていきたいですね。新しい発見、驚き、学び、独立しての自分は今後すべてが楽しみでしかたないです。

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