表紙によせて─8

 

神戸 「商船三井ビルディング」

  (有)井原理安デザイン事務所代表 井原理安


 神戸といえば港町・波止場をイメージするのは私達の年代だからだろうか?
 新幹線新神戸駅前から循環バス「シティー・ループ」で旧居留地大丸前で降り、潮の香りに誘われて海岸通りを散策する。表紙の商船三井ビルディングは大正11年(1922年)に建築された。石造りで堂々とした風格は旧居留地のシンボルビルでもある。
 現在このエリアは日本と西洋文化が融合し、レトロビルと高級ファッションゾーンとして多くの観光客が訪れるショッピングエリアである。
 ところで神戸といえばメリケン波止場。明治元年(1868年)にできたアメリカ領事館の桟橋を呼ぶ「アメリカン」がなまって「メリケン」になったというが、私の記憶ではアメリカからメリケン粉(今の小麦粉)を荷降ろしした波止場をメリケン波止場ということであったと思うが…」。
 いずれにせよ、異国情緒な昼間の街並みときらめくイルミネーションの花が咲く夜の神戸港はロマンチックである。


Back

トップページへ戻る



2012 Copyright (c) All Japan Neon-Sign Association