表紙によせて─11

 

ロンドンのパブ

  和田博温


  ロンドンのハロッズ百貨店ちかくのパブ『THE HAPPY PRINCE(幸福な王子)』。
  このネオン看板に今年も海を渡ってやってきたツバメが挨拶しています
  オスカーワイルドの短編小説に描かれた哀れなツバメに心を寄せた店主がつけた店の名前でもありましょうか。初夏の風を頬に受けながら、ビールやワインを楽しむ人々は、金箔がはがれて裸になってしまった王子の像やその王子との時間に季節をわすれて凍死してしまったツバメのことに想いをはせることもないでしょうね。(このパブは作者の空想であります…笑) 。


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