点滅希

 
 「卵礼賛」(2)  
    

最後の晩餐に食べたいもの
  卵の値段が不当(?)に安い。私がスーパーで買うのは一パック10個入りで200円もしないから一個20円以下。いまやこんなに安い食品は他にないだろう。ついこの前新聞に鶏卵業者がキャンペーン広告を出していたが現在の価格は昭和20年代よりも安いとのこと。もっとも、当時の鶏は地鶏でブロイラーはなかったけれど。でも、これでは卵生産業者に同情しないわけにはいかない。昨年末、この卵の値段が飼料高から値上げされたが、それでも大した値上げではない。
  ゆで卵もおいしいし、目玉焼きも、卵焼きも、いり卵もおいしいが、今の私は生卵を熱々のご飯にかけるのが一番好きだ。最後の晩餐に何を食べたいかよく話題になるが、私はこの生卵の熱々ご飯かけかもしれない。
  日本以外で生卵を食べる国はない。私は海外のホテルで朝食のとき、調理用に置かれた卵を失敬し、割って口にすすりこむ。それがまたうまいのだ。そばやうどんの付け汁にも入れるしカレーライスにもかける。卵を加えるだけで味がぐっと引き立つのだ。
私はこの安い卵をもっともっと食べたいが、いまやコレステロールの過剰摂取が問題で家内から1日2個までに制限されている。

(愚庵)

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