青年部コーナー

 

家族で城巡り

  関東甲信越北陸支部 (株)オートレント 田中利明


田中利明さん 関東甲信越北陸支部、株式会社オートレント、世話人を仰せつかっております田中利明と申します。私、城(史跡)巡りにはまっております。特に日本の城。
 その昔、城は日本国内に25,000城程あったと言われております。中には城には程遠く、柵しか無く、砦の様な所もあったようなのですが、戦により藩主が代わり歴史が代わる度に廃城となり、取り壊される等で江戸末期には200城余りまで減り、その後も減り続け現存する城は僅かに12城迄になってしまったのだそうです。  そんな現存する12城を含め、現在の建築基準法に合わせ復元され、鉄筋コンクリート造の現在の形になっているのですが、各地にある城々には様々な歴史があり、城の作り方や防御の仕方なども様々な形があり、見る者を飽きさせない素晴らし工夫が施された造りとなっています。
 そもそも私が城(史跡)巡りをする様になったのは20数年前、友人宅でやったPC版“信長の野望”に遡ります。自分の好きな武将になりきり、城の石高を上げ、配下武将を育て下知をし、戦力を増強、ほぼ史実に沿った形で敵国を攻め、切り取った国でもまた同じ様に石高を上げ…と、繰り返しながら天下統一を目指すゲームなのですが、登場する様々な武将、様々な史実があり、ゲームを攻略する為の予習と復習の為の史跡巡りが始まり、現在は家族も巻き込み城巡りにのめり込んでおります。
 始めのうちは旅行を計画し、さりげなく城も盛り込む感じにしていたのですが、それでも家族からは「こんなんの何処がいいんだかサッパリわからん」とクレームの嵐でした。しかしいつからか、城の魅力に取り憑かれている私とは少し違う角度で城を見てくれる様になり、家族が理解してくれる様になった事でより巡りやすくなりました。というのも財団法人日本城郭協会で、全国各地のお城探訪の手がかりとして日本100名城を城郭愛好家や選定員と共に選定、発表され、その後スタンプラリーが開始されたのですが、家族の理解が得られたのはスタンプ集めという楽しみよりも、日本全国回れる!という楽しみが出来たからかと思います。何より個人的に家族が理解してくれる趣味という部分が大変嬉しく、ニヤニヤしながら旅行を計画し、今では城巡りがメインの旅行が出来る様になりました。おかげで車で行ける自宅周辺はほぼ網羅しました。
 また今年の全ネ協青年部・伊勢大会の翌日、関東の方々と共に行った犬山城(日本100名城)と、映画「清洲会議」の舞台にもなり信長の居城でもあった清洲城、昨年の金沢大会では、朝倉氏の一乗谷城(日本100名城)、一昨年の博多大会では加藤清正が築いた名城、熊本城(日本100名城)にも訪問出来ました。今日現在までに18城巡り、あと82城とまだまだ先は長いですが、死ぬまでに全国制覇出来たらいいなぁ〜と長い目で見ております。
 私が城を訪れる際には、必ず城の歴史を予習してから伺う様にしています。城の見所を先回りし予習した後、実際に見学し現地ボランティアの説明も聞き、冊子も大量に持ち帰ります。そして自宅で再度復習します。過去の偉人達に失礼の無い様に、せめて知識くらいはと思い今も続けています。だって当時はワラジ履きですよ!高所作業車もクレーン車も無い時代に作ったんですよ!凄い事だと思いませんか?
 来年は、四国大会と聞いております。四国にも日本100名城が9城あります。またお城見学出来ると思うと今から楽しみでなりません。
 また機会があれば城の魅力を語らせて頂きます。


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