ちょっとヒント・うちの会社では

 
 皆で  
    九州支部 エースネオン電装(株) 正島達也

 今、巷で話題となっている「下町ロケット」。私は、最初から見ていたのではなく何気なく見ていて嵌ってしまった。中小企業vs.大企業という大きな枠組の中で描かれる人間模様、それぞれに置かれた立場など、面白いドラマである。中小企業の後継者といった主人公と共通点があり、ただ単純にドラマとして見ているのではなく、主人公になりきって見ている。まぁ、私から見れば主人公の企業は大企業なのだが…。
 ドラマの中で主人公が言った。「小さい会社だけど技術を売るというスタンスでやってきた。そこにプライドがあるし、誇りがある」。私も同意見である。
 お客様からの無理難題、工期の短さ、加工の難易度、取付の難易度などなど。あげればキリがない。がしかし、お客様より依頼が入った時点で考える。「これができれば!」
 仕事を受ける受けないに関わらず、難しい仕事の依頼が入ってきたら、先ず社員全員でミーティングに入る。ここには、現場や製作だけでなく事務員さんやパートさんも同席させる。社員全員がその仕事の難易度をわかってほしいからだ。皆がその仕事がどれほど困難であるかということを理解し、その問題に立ち向かうと皆で決めれば、必ず一枚岩となり一致協力し同じ方向を向いて進むと信じてミーティングを行う。
 実際そんな仕事を請負った際には、社員が自分の仕事が終わっても自主的にどこか人手を必要としているところで手伝っていた。
 社員同士の「ありがとう」という感謝の言葉も自然と出ていたし、雰囲気も良く、まさに一致団結という感じであった。
 このような仕事の受注形態は、当社のような小さな会社だからできると思うし、社員全員での話し合いは、自信をもってこれからも続けていきたいと思う。「一枚岩となれる会社 」私は社員を誇りに思う。
 その難題を話し合いながら、ひとつまたひとつと克服すれば自信となり、誇りになる。
 社員全員でつくった「誇り」「 技術 」をもとに、「その案件は当社ではお引き受けできません 」という言葉を、使わなくて済む企業にしたいものです。



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