発信簿

 

熊本地震

  九州支部 T.M.


  4月14日夜、福岡市郊外の自宅で遅めの夕食を済ませていた時、久しく聞いたことが無かった地震速報のアラームがスマートホンから鳴り響き、その数秒後にグラグラと家全体が揺れました。ニュース速報でそれは熊本を震源とした地震だったと分かり、その後各地の震度や被害状況が次々と報道されました。
 熊本・大分地震はその後16日の深夜に本震が来てさらに被害が拡大し、ニュースで報道されているのであくまでも参考程度にお伝えしますと、最大震度は益城町で震度7。これは阪神淡路大震災級、死者49名と九州地区では近年最大規模の地震と成りました。
 地震発生から2週間ほどたち道路状況もやや改善されたので、数名の方に現地入りルートや現場状況を確認した上で、私と支部長と二人で熊本地区のお見舞いと激励の為、現地視察に向かいました。一日だけの予定でしたので、全ての協会員様を訪問出来ませんでしたが、震源地付近でお仕事をされている方々のお声を聞き、また工場なども拝見させて頂き、その地震の凄さを実感致しました。まず工場内部の鉄骨の梁が曲がり、その上部の事務所は重量のある事務機器などが数メートル移動し部屋は散乱。また別の工場では四隅の壁に亀裂や穴が開き天井部分も一部落下など、その揺れの激しさを物語っていました。既存看板は、熊本全域で目視での落下の危険性がある看板の撤去依頼が、店舗オーナー様からあるとの事で、当日も撤去された看板が工場入り口に置かれていました。それから4月、5月のサイン関係の仕事が一時ストップまたは延期となり、熊本看板業者様のまた別の深刻な問題でもあります。

 

 観光地である熊本と大分では一番の書き入れ時のゴールデンウィーク中に熊本城、水前寺公園、阿蘇大橋と崩落や異変があり湯布院、黒川温泉でも交通網の遮断や未だに続く余震で客足も少なくなり、今後長期的にこの地域を支えていく必要があるのではないでしょうか。
 感心させられたのが、新幹線や高速道路の復旧の早さです。各地からのエキスパートの応援で、不眠不休の作業の中、連休前に再開させようとする姿、さすが日本と驚くばかりです。
 最後に今回の地震で被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げますと共に、一日も早く日常を取り戻せます様切に願います。


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