ちょっとヒント・うちの会社では

 
 更なる情報共有で安全で明るい景観の創造  
    北海道支部 (株)シモモト工芸社 下元陽司

 2015年2月15日、札幌市内で発生した看板落下事故から2年がたち、お客様の屋外広告物に対する考え方に大きな変化がおきました。私共、業界はじめ事業者としても更なる設計、施工管理能力、また製品の絶対的な安全性が問われる時代になったのです。しかしこの事故をきっかけに様々な意識改革をはじめる企業も増えたと感じます。
 弊社はサイン工事業のほかに内外装工事をはじめ各種設備系の営繕業務も行っております。営繕業務をしている都合上で、日常様々な依頼事が発生します。そこで様々な業者と共に調査分析をへて修理や交換などという流れですが、同時に故障不具合を未然に防ぐ提案も求められます。特にサービス業は年中無休で深夜営業の店舗も多く、営業の障害になれば当然売り上げにも影響しますから、未然の事故対策は大切な取り組みなのです。
 看板も同じで、特に人目につくところに設置する看板などの事故は極めて深刻な事故につながる要素がありますから、特に安全に対する配慮が求められます。看板の設計当初からメンテナンス性をはじめ、最近は台風など災害的現象が多く、その状況でも耐えうる更なる設計提案を求められてきております。工場制作から現場取り付け、そしてメンテナンスをしている職員達とも作業をしていくうえで、実務に従事する職人ならではの経験で、安全に対するアイデアなど常に情報共有しておりますが、2年前の看板落下事故をきっかけに社員全体で既存の看板を常に注視し、現況の把握とかねて、メンテナンス時期となったときに弊社がお客様に対してどれだけメリット性ある提案が出来るか、そのような議論を深めております。
 お客様目線からするとメンテナスだけではただの現状維持ですから、何もメリットは無く、それであればその工事をきっかけに更なる安全性とプラスしリニューアルも兼ねるほうがよっぽどお金を掛ける意義があるかと思います。
 弊社社員も他社物件の看板などもよく注視し、お客様にとって良きものは是非とりいれるという柔軟な姿勢で対応するスタンスです。その為には同業他社とも様々な情報共有をして、社内をはじめ多くの関係業者とディスカッションし具現化していく、そのような体制を今後とも発展させていくことが必要であると考えます。
 まとめとしまして、お客様をはじめ社長、営業から職人、関係業者共に多くの情報共有で一貫した安全で明るい景観を創り上げて参ります。



Back


トップページへ戻る



2017 Copyright (c) Japan Sign Association