私の街の老舗看板

 

スタジオ?

  東北支部 東北エスピー(株) 山田 浩

 
 私の街“郡山市”は、福島県中央部に位置する人口33万の地方都市。江戸時代は、奥州街道沿いの宿場町でしたが、猪苗代湖より郡山にその標高差を利用して50キロ以上の水路を作るという、明治維新の大灌漑事業、安積疎水(あさかそすい)開拓事業により大きく発展を遂げました。
 その中心として活躍したのが、福島県内の豪商たちで組織された「開成社」です。そして開拓者たちの心のよりどころ「開成山大神宮」の近くに「開成館」と呼ばれる開拓事務所を作りました。明治天皇も訪れたというこの建物は、現在は県の重要な文化財として保存されています。
 さて今回ご紹介するのは、郡山の老舗看板と呼べるかどうかはわかりませんが、国道沿いにある創業44年の写真館「開成スタジオ」の袖看板。なぜだか“タ”の文字が逆さについています。郡山でも「これは面白い!と名物の看板」。
 一説によると看板屋さんが取付けの際“タ”の面板を間違えて逆さにつけてしまい、慌てて直そうとしたところ店主が、「おもしろいからそのままで良い」と言ったとか言わないとかその真偽は不明...。こちらの写真館のホームページにも紹介されているようです。
 写真左は、車の中から13年前に私が撮影したもので、実は現在この看板は、建物からは、撤去されたようです。「ちょっと残念」。個人的な意見ですが、是非再設置してもらいたいなーと。--これからは、気になる看板があったらすぐにカメラに収めようと思っています。
(写真右はHPより掲載しました)



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