青年部コーナー

 

今思えばめっちゃ贅沢

  四国支部 (株)トライ 田原弘隆


 突然ですが、皆さんには子供の頃に経験した贅沢な経験はありますか?今回は私が子供の頃に経験した贅沢をお話しさせて頂きます。
 ここ高知県は、温暖な気候を活かし昔からプロ野球キャンプが行われています。
 阪神タイガース・西武ライオンズ、古くは阪急ブレーブス・福岡ダイエーホークス・オリックスブルーウェーブなど、たくさんのチームの選手が練習に汗を流していました。
 子供の頃から地元春野町の小学校でずっと野球をしていた私は、春野球場でキャンプを張る西武ライオンズの選手達と一緒に練習させてもらう機会があり、同じグラウンドでキャッチボールやノックをしてもらいました。その時に見たまだ新人の清原選手の身体の大きさは、今だに忘れられず、子供心にもプロ野球選手をあきらめるには十分の迫力でした(笑)。
これだけでも贅沢な経験なのですが、本題はここからです。私は、地元が西武ライオンズのキャンプ地でありながら、実は阪神タイガースファンなのです。きっかけは父の同級生に阪神タイガースの選手がおり、阪神が高知のキャンプに来たときは練習休みの合間に父に会いに、私の実家に遊びに来ていました。その縁で阪神タイガースを知りファンになりました。
 ちなみにその選手は85年優勝メンバーで(阪神ファンには分かるはず)、セリーグ首位打者にも輝いたことがある一流選手です。そんなすごい人を私は、土佐弁で「おんちゃん」(おじさん)と呼んでました。(すみません)。
 「おんちゃん」はとても私をかわいがってくれ、一緒にファミコンの某野球ゲームをしたときには、自分を代打で使ってました。(笑)プロ野球選手とゲームするだけでも貴重なのに、自分で自分をプレイする現役選手と野球ゲームが出来たのは私だけじゃ無いでしょうか?結果は私が三球三振に打ち取りましたけど…
 また、キャンプ地に応援に行った時には、選手が昼食休憩を取っている施設に入らせてもらい、一緒に食事をさせて頂きました。そこにはあのバース・掛布・岡田・真弓・平田・中西・ゲイル・川藤など多くの選手がいたはずですが、当時は知らない大人だらけのところでびくびくしてるだけでした。
 あのときもらった一本の全員のサイン入りバットは価値が分からないままどこかに無くしてしまいましたが、見つけたら〇〇鑑定団で価値を鑑定してもらいたいとゲスな考えで今でも探してます。
 今のプロ野球界ではありえない出来事なのですが、35年以上前のまだ選手とファンの距離が近かった頃の贅沢な経験でした。
 地元の雄、「藤川球児」が引退をし、日本一からも遠ざかっている阪神タイガースですが、今回のドラフト一位指名で高知出身高卒ルーキーの150km右腕「森木大智」を獲得しました。この選手の成長も含めて、まだまだこれからもタイガースから目が離せなくなりそうです


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