発信簿

 

変貌を続ける池袋

  関東甲信越北陸支部 (株)キョーシン 今井亮太


 当社が拠点を構える池袋は東京都豊島区にある街です。豊島区は東京23区で18番目の広さなので比較的狭い面積となります。
 池袋は1958年に副都心に指定されたことを機に区の中心として商業施設の集積が進み、1978年には当時日本一の高さを誇ったサンシャイン60を核としたサンシャインシティが開業しました。しかしながら池袋という街はマイナスイメージが強い町でした。その発端は古く、終戦直後に発展した闇市の整理が他の街に比べて遅かったことや、先に記載したサンシャインがある場所は以前、東京拘置所があったことでイメージダウンに。新宿・渋谷と比較しても再開発が遅れて駅周辺に商業施設が集中し、それ以外では風俗が乱立したことで怖い、ダサイ、汚い印象を与えたようです。
 そして極めつけに、2014年に23区で唯一消滅可能性都市(若年女性の数が大幅に減少し、消滅する可能性のある都市)に指定されました。
 しかしその後、豊島区は革新的な取り組みを行い徐々に注目されるようになります。鉄道の開業や乗入、公園の整備や保育所の充実により、子供のいる家庭でも大変住みやすく便利な街に変わりました。
 また国内外から注目された新庁舎の完成もイメージアップにつながった一つと言えます。この新庁舎は実質0円で完成したとも言われ、財政難と既存庁舎の老朽化に苦しむ地方自治体から広く注目を集めました。
 新庁舎は旧庁舎と違う場所に建造されました。少子化で廃校になった学校跡地への建設や庁舎と分譲マンションを一体化させ資産評価を上げることにつながりました。
 また旧庁舎跡地を含めた区有地を定期借地権で民間に貸与し建設費用の捻出に成功。結果的に財政の懐を痛めるどころか40億円の黒字となったとされております。
 今では人口も増え続け、益々発展が期待される街へとなりました。
 近くへお越しの際は、高層ビルと緑豊かな公園が共存する池袋にお立ち寄りください。


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