点滅希

 
 令和5年卯年 
    

 文部省唱歌『故郷』の冒頭の歌詞「兎追ひし彼の山、小鮒釣りし彼の川」、1914年(大正3年)に発表された曲です。今から100年以上前、この作者のふるさとの思い出には野兎を追いかけ川で釣りをしていた情景がはっきりと浮かんでいたのでしょう。
 全体の意味はというと、
「如何にいます父母、恙なしや友垣」都会で暮らすこの歌詞の主人公がふるさとの父母や友達を思い、
「志を果たして、いつの日にか帰らん」必ず夢を果たしいつの日にか自分の美しい故郷に錦を飾ろうという当時の立身出世の物語なのでしょうか?
 戦後の高度成長期が終わり、オイルショック、バブル経済、失われた30年が終わり情報革命が進むネット世代の今の若者には、多分この歌の歌詞はまったくピンとこないものなのかもしれません。
 しかし目標を立ててそれに向かって努力するということはいつの時代も同じはずです。我が業界でも逆風が止む気配もなく、更に景気の先行きについても不安が残る昨今です。世界的なインフレも解消の兆しが見えてきたものの、今度は今年、来年で世界的な景気後退が懸念されているところではあります。
 我々も今一度原点に戻り、目標を見定めなければならない岐路に立っていると言えます。
 2023年令和5年、我々サイン業界が追い求めるものはいったい何なのでしょうか?。

アザラシプロ

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