World Sign バックナンバー 世界のサイン、遂に出版される
VOL.191  サインとしてのセントラル・パークのゴミ箱
サインとしてのセントラル・パークのゴミ箱
 セントラルパーク・コンサーバンシー(NPO)は公園内のゴミを減らすため、ゴミ箱の総合的な開発をアルミ製造会社アルコア社の助成によりランドー社に依託した。斬新なデザインの力で、人々の行動を変え、ニューヨークのセントラルパークをもっとエコフレンドリーに成立させ、公園内のゴミを減らす試みだ。
 ランドー社はゴミ容器のセットのデザインで、公園のベンチと関連して配置することにより、周囲の景観と調和させ、その使いやすさによってリサイクル材料の活用とともにリサイクルをより推進させた。
 ゴミ箱設置後セントラルパークはリサイクルが35%増加し、ネズミや害虫が減少した。ゴミ容器を戦略的に配置することにより、ゴミを回収するトラックの使用を削減することができた。このデザインはカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル最初のプロダクトデザイン賞を獲得した。
 ゴミ箱利用者に対しては、ランドーのデザインは、ねじれた形、らせん状のフタへのタイポグラフィーの配置により視線を投入部分に引き付け、容器を色分けし、 口の大きさを変えることにより、直感的に分別が行えるようにし、使いやすさを促進している。以上のようにゴミ箱のデザインは使いやすさを促進し、公園内における配置に関しても周囲の景観をよくしていて、美がサイン及び他の機能性を生んでいると言える。
宮沢 功





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