World Sign バックナンバー 世界のサイン、遂に出版される
  VOL.49  流石はインドの仰天サイン

 インドを旅した日本人は以後もう 二度とこの国へ行きたくなくなるか、 病みつきのインドファンになるか の両極端に分れるといわれる。 それほどまでにもインドが旅行者 に与えるカルチャーショックは大きく、 われわれが持つ常識や観念をひっくり 返すものがある。

 インドでは都市の中に牛をはじめ ロバ、ヤギ、ブタ等の動物が放し飼いされ、 人と車でごったがえす往来を 意に介することもなくはいかいしている。 ジャィプールでは野生の猿さえ都市の住人だった。 動物たちにも人間と同等の権利を 認めているかのようで インド人の寛容さと包容力を感じた。 まるで都市と動物園が同居しているかのような インドの都市にはただただビックリ。

 屋外サインでも文化国家のサインの常識を超え、 仰天させられることが度々。 ここにご紹介するのは名付けて 「ツリーサイン」と「うちわサイン」。

 「ツリーサイン」は電信柱に、 まるでクリスマスツリーさながらに取り付いたサインで、 「よくもまあ、やったり」の一言あるのみ。 「うちわサイン」は見ての通り うちわソックリの野立てサイン。 野放図でアッケラカンとした インドならではの造形に、 常識のウロコを剥がされたような気がした。

 





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