点滅希

 
 もうひと踏ん張り  
    

 10月ともなればそろそろ年末のことを考慮する時期である。それを気にしているところ経理から、営業所別の売り上げ記録が回ってきた。東の営業所が格別に良い。
 得意先の社長さんが交代され「汚損看板一掃キャンペーン」を展開。驚く量の補修や改修が発生していると、所長から誇らしい報告あり。『販売店のサインが済んだら、今度は営業所のサインじゃ』と、社長さんは張り切っておられるとか。儲かっているから成せる業と、感心している。
 それに引き換え、西の営業所は鳴かず飛ばず。埋め合わせてフラット。なかなかうまくいかないものだ。今年の決算を予測してみる。可も無く不可も無し。当然、年末までの追い込みにかかってくる。

 何時もなら田舎から温室蜜柑が届く筈。届いたらそれでも食べて「もうひと踏ん張り」するか。

(忠)

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