面白ブックレビュー

 
〜 「どこかに○いってしまった○ものたち」 〜
フラフト・エヴィング商會・著 写真・坂本真典
筑摩書房 定価2400円   
昨年は「偽」に始まり「偽」に終わった1年で日本中虚偽が蔓延しました。でも、嘘といってもこんな嘘は楽しく夢があります。
この本はかつて明治期から今日まで存在した不思議な商品たちを紹介していますが、その商品たるや全てフェイク。でも、宣伝ちらしから商品説明書、パッケージ、その商品の断片まで全てが本物そっくりに造り上げていてその念のいったこと、うっかりすると本当に実在したのではと思ってしまうほど。
「記憶粉」「万物結晶器」「人造虹製造猿」などいかにも懐古的な匂いに彩られた蠱惑的な商品とそのフェイクの味付けが堪能できます。夢を求める人必読。
(博)
 


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