ほっとコーナー

趣味あれこれ 鳩のレース
中国支部 (株)坂本美工 坂本広明

 私と同年代の方々なら、おそらく覚えていらっしゃると思いますが、昭和三十年代前半には小学生の間で鳩の飼育が流行っていました。一般に伝書鳩と呼ばれていたもので、小学生のことですから、せいぜい数キロ離れたところから鳩を放し、巣へ戻るのを見て楽しんでおりました。その鳩少年の成れの果てが今でも全国に存在します。この文章を綴っております私もその一人です。
 大人の趣味としてのレース鳩は、伝書鳩から大きな変化を遂げており、1000kmを越える地点(広島から1000kmレースの放鳩地は青森県)からも帰還します。それも気象条件が良ければ、早朝に放したものが夕方には鳩舎(鳩小屋)に戻ってくるという、恐るべきスピードで。
 競走馬とまったく同じで、血統が重視され、我々は優秀な「種鳩」を求めて全国はおろか、本場ヨーロッパ(ベルギーでは、鳩レースが国技)の愛鳩家を訪問します。そして種鳩の配合に悩み、生まれたヒナを調教、訓練して一人前のレーサーに育て上げるのです。しかし、そうした苦労が確実に実績に結びつくわけではないのです。
 二十年ほど前、中国地区連盟で優勝のタイトルを相次いで獲得した私も、最近は壁に突き当たっております。どうすれば昔のように安定した成績を残すことができるのか。原因の一つに年齢があります。若いころは仕事に趣味にとフル活動だった私も、今年は還暦を迎えます。日の出とともに鳩を運動させ、また鳩の訓練のため遠方まで出かけるのが億劫になってきたのです。それでも愛鳩が体力を振り絞って鳩舎に帰りつく姿を想像すると、気持ちが熱くなります。
 労多くして報われることが少ない趣味ですが、私と同じように、衰えを見せ始めている体に鞭打って、鳩小屋で脂粉とフンにまみれている少々お目出度いオヤジが、世界各地に生息しています。

2002年(平成14年)11月17日放鳩/放鳩地 片山津/参加羽数 362羽中総合優勝/距離 417.082km/分速 1166.229/鳩番号 2002VE09697/羽色B/性別♀
 
味自慢・酒自慢 東京名産 芋焼酎
関東甲信越支部 囲娯酩人

 東京に芋焼酎??あるんです。しかも入手困難なプレミアム品が。
 遠く、八丈島の南に位置する人口わずか200人の青ヶ島。ここは東京都なんです。
 この島で伝統的に作られている芋焼酎は知る人ぞ知る銘酒。現在焼酎作りの杜氏は僅か10名ほど、全国のファンから幻の青酎と呼ばれています。
 青ヶ島酒造、東京都青ヶ島村無番地!!
 東京から先ず八丈島へ。そこから1日1便の連絡船があるのですが厳しい海の自然と港の設備の関係から就航率は60%以下!そのためヘリコプターが確実な交通手段となっています。品川ナンバーの車が走る島内には5軒の民宿があり観光ビジネスに毒されていない自然を満喫できます。

@「あおちゅう伝承」30度。あまりに少ない生産量から入手困難な最高品。さつま芋、麦麹用の麦、麹菌、全て青ヶ島で採れたもののみを使用。自然麹菌で昔ながらの丼仕込(どんぶりじこみ)製法で製造されています。蒸したさつまいもと麦麹を一度にタンクに入れて発酵させます。明治時代まで一般的だった製法ですが、今日では日本中探しても数軒しかないそうです。
 先ず強烈な香りに圧倒されます。ストレートで飲めば野性的で深いコクが味わえます。水で割ればかなりマイルドになり仄かな甘みも感じられ病み付きになること保証します。
 その他にも杜氏の違いで3種類のあおちゅうがありますが、どれも魅力的。
A「青酎・池の沢」35度、2次仕込。麦焼酎をブレンドしたもの。島の代表選手です。
B「あおちゅう」30度 黄麹、丼仕込。「伝承」の普及品という感じか。
C「あおちゅう青宝」30度 黒麹、2次仕込。マイルドかつ切れの良い逸品。



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