クイズ番組で驚きの馬鹿さを発揮するタレントが人気だ。珍解答でスタジオもお茶の間も沸き、彼らはヒット曲を飛ばすまでになっている。
いじめられても不思議でない劣等生が人気者になる。彼らの屈託の無い底抜けの明るさに、ついこちらが巻き込まれてしまう。
さて、彼らは本当の馬鹿なのか?クイズ番組でこんな問題があった。
太郎が巻き寿司を1/5食べた。次に次郎は3/5食べた。三郎が残った5cmを食べた。巻き寿司の長さは何cmだったか?
答えは25cmと小学生でも答えるが、件のタレントは答えられない。彼の脳細胞は猛烈に回転するが力及ばずタイムアウト。
我々常識人は次郎が食べた3/5とは、元々の巻き寿司の3/5だと考える。しかし彼は、次郎が食べたのは太郎が食べた残りの3/5だと考える。何故なら、次郎にとっては巻き寿司は4/5ではなく、1だから。
世の中には目の付け所が違う子供がいる。その芽を摘んでしまうと…劣等生が生まれるのではないか。人の価値は成績では量れない。「おばかさん」をもてはやす若者たちの眼、頑固爺の我が眼より確かかも知れない
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