日本の政治家が判で押したように使う「思います」が気になって仕方ない。何を喋っても「思います」で終わる。日経のコラム「春秋」に、この「思う」が気になると書かれていた。正に我が意を得たり、すっかり気分が良くなった。
「…お詫びを申し上げたいと思います。」政治家の言葉を聞いていると、「思う」だけで「お詫び」しない気だな、と思ってしまう。何で毅然と「お詫び申し上げます。」と言えないのか?
それは日々の言動が習い性となった結果ではないか。そうしたい、検討したい、と言っておこう。でも実はやらないから約束はしない。「思います」は言質を取られないための策である。
オリンピックに臨む選手の会見で聞く「頑張りたいと思います。」これもいかん。頑張るつもりだけど、負けるかもしれないし、まあ精々楽しんじゃおう、みたいな甘さがある。
「メダルを取りたいと思います。」は、正直な気持ちだろうが、「メダルを取ります。」と宣言して、自己へのプレッシャーとするぐらいの意気が欲しい。
そんな意気を感じさせる政治家が現れるまで日本に夜明けは来ない。と、思う。
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