新年だというのに目出度いという気分になれない。景気はどん底だし、歳と共に体は利かなくなるし、ちっとも嬉しくない。
正月は朝から酒が飲めるのだけが有難いことなのだが。
そもそも年が明けただけで何がお目出度いというのか。
そこで考えた。「芽出度い」とも書くのだから、新しい芽吹きに明るい未来を展望し、恵みへの感謝をもって新年を祝おうというのに違いない。
おお、我ながらいい推理じゃないか。と思ったら大外れだった。
「愛でる(めでる)」称賛の意に「甚し(いたし)」甚だしいが重なって「めでたし」となったもの。即ち最上の称賛に当たるということらしい。芽出度いは当て字だったのか。
やれやれ下手の考え休むに似たり「オメデタイ奴」と言われそうだ。さあ「アリガタイ酒」でも戴くことにするか。
|