デジタルサイネージ |
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近年、デジタルサイネージが町中でよく見られるようになった。デジタルサイネージとは「電子看板」のことで、「電子広告」と訳されることもあるが、広告以外にも、さまざまな情報を伝達する新しいメディアである。その範囲は屋外・店頭・公共空間・交通機関など多岐に渡っている。 ディスプレイを通して、文字情報だけでなく、音声や動画などの情報も伝達することができるのもその大きな特徴である。例えばJR山手線では2002年からデジタルサイネージが導入されている。流されているコンテンツは運行情報やニュース、天気、占い、広告などであるが、最近ではコンビニのレジ横ディスプレイや、ホテルにおける案内ディスプレイ、金融機関における金利や株価情報ディスプレイなど、さまざまなシーンで見られるようになった。 矢野経済研究所が公表した調査結果によると、デジタルサイネージの市場規模は、2010年度は約636億円と見込まれている。そして2015年度には、1300億円近くにまで成長すると予想されている。それどころか別の調査会社によれば、2015年度に1兆円の市場規模になるという大胆な予想をしているところもある。 今回はその最新の施工例の中から特に注目すべき事例を2つ紹介させていただいた。 ■渋谷109 2010年8月に渋谷109において縦型タッチパネルサイネージ4台が導入された。コンテンツは社内で更新できることで、テナントの入換時のコスト削減にもつながるように計画されていて、来店されたお客様に対するわかりやすいテナント案内を実現している。 また、多言語(日英)対応にし、近年増え続ける外国人への対応を容易にしている。また、秋には中国語対応も予定している。
・スクリーンセーバー電子ポスター機能 ・多言語機能(日英) ・簡易更新機能(EXCELベースでの店舗情報更新) ・比較的低価格で、店舗がテナントの情報をUSBで変更できる機能(仕組み) ・フロア案内、50音検索などの機能 ・その他、高輝度液晶パネルを採用 ■東京ミッドタウン 2007年3月にグランドオープンした東京ミッドタウンでは、デジタルサイネージを使ったハイクォリティなタッチパネルと多彩な情報で来訪者へのていねいな対応がなされている。施設内には、約200枚のディスプレイが設置されており、目的に応じて単方向または双方向のコンテンツを配信している。
・単方向コンテンツでは、イベント告知・施設案内・アート情報・天気予報・ニュースなどの多彩な情報を来訪者へ向けて提供している。 ・双方向コンテンツでは、イベント及び店舗情報検索・街の案内などの情報を提供しており、タッチパネルを触ることにより、欲しい情報を瞬時に得ることが可能。また、外国語対応にするなど、映像を通じて多様性のあるおもてなしを表現している。 ・2008年5月には103型プラズマディスプレイを3面設置。イベント情報やポスターをフルハイビジョンで表示し、開催中のイベントが一目で分かる。 ・施設内のDB(データベース)と連携し、DBに情報が登録されると、すぐにディスプレイにも反映される仕組みになっている。
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