フランクフルトからローテンブルクに入ったのは、まだ日が残っている夕刻前であった。
私はホテルにトランクを預けると、さっさと町の中心地である右側の2棟からなる市庁舎と左側のヤークストハイマー・ハウス前のマルクト広場に立った。この広場はローテンブルクの人々が集う場所であり、活気ある町の中心となっており、歴史的催し物である「羊飼い達の踊り」や「大飲み長マイスター・トゥルンク」など見学に訪れる多くの人々で賑わうが、今回はその時期でなく、残念ながら体感できなかった。
市壁城塞の街であるが城塞内は建築も素晴らしいが、鍛冶芸術としての看板は写真で見るより感動を覚える。
日本も江戸の看板はこうした匠の技が生きていたことが思い知らされる。それぞれのお店の個性や店主の考え方が色と形に表現されることが大切であると改めて痛感した。
明日は古城街道を経由し、メルセデス・ベンツの町、シュトゥットガルトに向かう。
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