毎年末に京都清水寺で発表される「今年の漢字」は、(財)日本漢字能力検定協会が一般公募して投票数で決まる。
あるWEBに、この予想が載っていた。(10月末データ)1位「原」以下7位まで「災」「被」「震」「波」「放」「電」と並ぶ。それぞれ、原発、震災、被爆、津波、放射能、電力、正にこの1年を象徴している。しかし、この何とも後ろ向きな選択に違和感を覚える。
8位「絆」震災をきっかけに改めて感じさせられたが、こういうものこそトップであってほしい。以下9位「難」10位「乱」…。
昨年の「暑」は別として「偽」「災」「戦」「毒」「倒」「震」など、これまで半分以上が悲しいニュースを象徴している。前向きなのは「愛」「命」「新」ぐらいか。
酷い1年だったけれど、こんな良い事もあったと、来年へ希望を繋ぐものを話題に年の瀬を過ごしたい。
選挙では当落予想が、票の行方を逆転させることがある。「あれが当選したら堪らん」的な効果がある。漢字の予想も広く流してほしい。そうすれば「絆」が票を集める可能性もあろうというものだ。
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