我が出身地・広島の味といえば数々あれど、その横綱格はなんといっても『お好み焼き』でありましょう。観光で訪れた人が行き易いのが、広島駅ビル名店街や中区新天地で、一軒のビルに二十数店舗が集合したお好み村があり全国的にも有名です。また、市内には街角のあちこちに小さなお好み焼き屋さんがあり、気軽にその味を楽しめます。
本場のお好み焼き文化を味わうなら、そういった店で「古びた暖簾、中を覗けばそりかえった年季の鉄板」にありつければ、後で一寸語れるかも!狭い店の中、スペースのおよそ8割を占める大きな鉄板テーブルの上で、おばちゃんが手際よく焼く、その職人技に目がくぎづけ。焼きあがったお好み焼きには、刷毛で大量のお好みソースをぬりたくり、青海苔を振りかけます。その鉄板の端っこで熱いままへらで切り分け、ハフハフしながら食べるのは何とも至福の極みと言えるでしょう。
定番は肉・玉・うどん?そば?、最近は店によりねぎ、イカ天、カキ、チーズなどさまざまなトッピングがあります。いずれにしても味といい、ボリュームといい、栄養といい、庶民の強い味方であることはまちがいないでしょう。個人的なお勧めは中区の繁華街にある「八昌」「みっちゃん」が行列のできる店として有名です。飲んだ後お腹すいてない状態で何度か食べたんですが、いつもぺロッと一枚、別腹の中へ入ってしまいます。さて、この広島の味を我が家でとお思いの方、「お多福お好みソース」なくしては「広島風」は語れんけーね、忘れんよーにこおて(買って)帰えりんさいよ!
最後にスペース潰しにマイナーで三丁目チックな広島名物をご紹介します、「煎じガラ」と言います。JR駅や道の駅や一部コンビニ辺りで復活販売されています、味は?素材は?一人暇つぶしに冷酒をなんて時にこれがまた、ええんですよ。
|