同社は(有)島田ネオン工業所として島田昭夫氏が昭和47年に創業。ベテランの職人さんに来てもらい順調に業績を伸ばし、平成元年に(株)シマダネオンに組織変更しました。
平成6年に島田真嘉さんが社長に就任。景気の変動や独立する社員、変遷の中で最後まで残ってくれたのが、父上が頼りとした先のベテランの職人さんだった。「3年前までずっと俺の面倒見てくれたんです」と真嘉さん。
真嘉さんは大学卒業後、管曲げ職人を目指し、他社で1年間の修業を終え、(株)シマダネオンに入社。好況時にはネオン管曲げ職人さんだけで6人と曲げ屋さんとしては大所帯でした。「とにかく受注が多く、朝早くから夜遅くまで忙しかった」
修業先で使ったプロパンガスと都市ガスでは火力に差があり、新米の頃は焼けすぎて失敗も。「父と5年間一緒に仕事をしましたが、一切教えてはくれなかったですね。納期に追われて暇がないというのが実情かな…。早朝4時からか、終業9時から、余った材料でやれと、こんな調子でした」
数年前から会社はネオン管技工士試験の東京会場として、自身もネオン管技工認定委員会メンバーとして参加。「ネオンの灯は消したくはない。オーナーさんと話し合いながら小さいネオンをつくる機会があり、良い経験になった。父も仕事に大小はないと言っていたのを思い出しました」。
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