旭日双光章受章にあたって

業界から二氏が栄えある旭日双光章を叙勲されました。
 


広報事業の拡充とともに

  NEOS編集顧問 関東甲信越北陸支部 鞄結档Vステック 小野博之


 この度の栄誉は7年前の黄綬褒章受章に続くもので誠に喜びに堪えません。まずもって、推薦いただきました全日本ネオン協会と会員の皆様に篤く感謝の意を申し上げます。
 推薦いただいた時点で、自分にははたして勲章に値する業績はあっただろうかと考えました。協会の仕事はほとんど廣邊会長(当時)が立案、指示されたものであり、私はそれをお手伝いしたにすぎません。ただ、広報事業については、当時関東ネ協の「関ネ協だより」の編集に携わっていて物足りなさを感じていましたので、全ネ広報委員長を拝命した時はこれを何とかしたいという気持ちは強烈にありました。NEOSの発刊はそんな気持ちの成果ともいえます。
 それが動機となって協会内だけではなく業界全般、ひいては社会に対して屋外広告の存在意義をアピールする機会も多くなりました。「世界サイン紀行」の発刊もその流れの一環として誕生したものです。
 この度の受章にあたっては、経済産業省の担当窓口から本の印刷部数や販売部数について詳しく問い合わせがありました。また屋外広告行政で私が日ごろ感じ、発言してきた条例と現実の矛盾に関しても具体例を示すように言われました。
今回の受章はそんなささやかな活動が評価されたのかなと自分なりに受け取っております。
 本の発刊に関しては自分の著書が書店に並べばどんなに素晴らしいことかと夢を抱いておりましたが、躊躇する私の背中を押してくださった方に感謝しております。それがこの度の受章に結び付いたことに運命の糸を感じます。

上梓間近の「世界サイン紀行X」

 私は6年前に会社経営の一線から身を引き、同時に協会活動も退任しました。最近はとくに年齢的にも行動力や体力面で衰えを感じております。以後は若い方々が協会運営に努力されています。私としましてはもっと広い観点から受章に値する社会貢献ができればと念じております。


 

サインの素晴らしさを次世代に
  四国支部長 (株)徳島ネオン 本久 昇


 この度、平成24年度春の叙勲に際し、一般社団法人 日本屋外広告業団体連合会のご推挙によりまして、旭日双光章閣議決定のご通知を戴き、6月1日伝達式終了後、皇居に参りまして、天皇陛下に拝謁の栄誉を賜わります。これもひとえに同業界の皆様方の、永年にわたるお力添えの賜物と深く感謝を致しております。
 思い起こせば今から50年前、大阪の道頓堀のビルの屋上で目にしたのは、夜空一面色とりどりのネオンサイン、商店街には人の渦、軽快な音楽がどこからとなく流れ、街が踊っているような光景でした。
 そんなネオンサインに魅せられ、ある会社に行き「入社したい」と言いましたが、あっさり断られ諦めていたところ、縁あって高松の轄$ネオン電業社に入社する事となりました。
 まもなく社内移動があり、徳島営業所開設、所長任命を受けました。
 最初は来る日も来る日も仕事が無く、営業開拓に昼夜かけずり回りました。
 また、現場にもよく行きました。春夏秋冬、納期との闘いである作業は本当に大変でした。落成式の時は、苦楽を共にした現場の仲間と一緒に、よく打ち上げをしたものです。
 山あり谷あり崖っ淵あり、毎日仕事に明け暮れ、高知出身の私が徳島で45年間もお世話になり、屋外広告業に従事出来たのも不思議です。
 また、公益社団法人全日本ネオン協会を通じて、多くの友人にも恵まれました。好きで選んだ屋外広告業、こつこつ積み重ねてきた足跡に、過分な評価を頂き、この上ない喜びでございます。
 最近は、世の中とともに「サイン」も変化しつつありますが、いつの時代も「サインは道標」になりますし、ネオンサインは人々に元気や希望を与えます。
 また、次世代にも、時代の変化とともに多様化していくサインの素晴らしさを伝承して行きたいと思います。
 今後は、この栄誉に恥じる事の無きよう、尚一層精進して行こうと思っております。今後共、皆様方のご指導ご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


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