デジタルサイネージに関する執筆内容を振り返って |
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月刊『サイン&ディスプレイ』編集部 青木利典 みなさんこんにちは。私は、この「最前線シリーズ」の第3回目から、デジタルサイネージをテーマに記事を書かせてもらっています。前回で執筆が10回目となったのを機に、一度、これまで書いた内容を自ら検証してみます。 この「過去の検証」というテーマを思いついたとき、自分が過去に書いた記事に対して否定的になってしまう部分もあるだろうけど、たまにはアリかなと思いました。「情報を精査する能力がない」と言われてしまえばその通りですが、デジタルサイネージはまだまだ発展途上なのに変革のスピードが早く、私自身「これはすごい」「これは売れるだろう」と思っても、その後に考えを改めているケースが多いのです。 それでは、以下にこれまでの内容を振り返っていきます。 デジタルサイネージ広告媒体「東京メディア」とは? …2011年 新年号 Vol.124 都内のローソン約300店舗に設置されたデジタルサイネージの広告媒体「東京メディア」を取り上げて、2010年11月には広告枠が完売となったことなどを紹介しました。媒体の運営はクロスオーシャンメディアという会社なのですが、今年6月30日をもって解散しました。震災を機に広告は売れなくなったとのことで、最近では映像放映は行われていても、広告は入っていませんでした。デジタルサイネージの広告モデルの難しさを、改めて感じさせられます。 行灯看板 + デジタルイサイネージ = ツイミル! … 2011年 春号 Vol.125
「街づくり・流通ルネサンス2011」からのリポート …2011年 初夏号 Vol.126
日本から世界に向けてデジタルサイネージを輸出する …2011年 盛夏号 Vol.127 デジタルサイネージの業界団体「デジタルサイネージコンソーシアム」の理事長で、慶應大学教授の中村伊知哉氏にインタビューしました。 中村氏は「デジタルサイネージは広告・販促だけでなく、教育や医療などの分野にも普及させられる」と言っていました。これは実際に進んでいて、機材を販売する側にとっては値段を叩かれがちな広告・販促分野よりも利益を出せているようです。 また「デジタルサイネージは日本が世界に向けて輸出できる産業になりえる」という発言に私は感銘を受けてタイトルにも使ったのですが、まだ今のところこのような状況には至っていません。 “プロジェクションマッピング”が話題となった「ZUSHIメディアアートフェスティバル2011」 …2011年 秋号 Vol.128 プロジェクターを使って平面のスクリーンではなく建物などの立体物に映像を投影する「プロジェクションマッピング」を紹介しました。ここで取り上げたのは、小学校の校舎に幅約30mにわたって映像を投影したイベントです。プロジェクションマッピングはその後も、さまざまなイベントで頻繁に活用されています。最近では9月に東京駅の駅舎リニューアルを記念して、駅舎の全面に映像が投影されて話題になりました。道路交通法上、公道を跨いで映像を投影することは難しく、屋外で広告に活用しづらいのが残念なところです。 「カワサキ ハロウィン2011」で実施されたプロジェクションマッピング …2011年 冬号 Vol.129
ネットワーク配信型のデジタルサイネージはスタンドアローン型より有用なのか? …2012年 春号 Vol.131 デジタルサイネージといえば、コンテンツをネット配信するのが当然でありそこが一番のメリットのように思われがちですが、販促の現場では必ずしもネット配信が選ばれる訳ではなく、スタンドアロンタイプの需要が高い。また売り手側は機能の豊富さなどをセールストークにしますが、用途によってはシンプルな機能で十分な場合もある、といったことを書きました。この考え方は今も変わっていません。 銀座の最先端デジタルサイネージ … 2012年 初夏号 Vol.132 銀座の商業施設やアパレルブランドの旗艦店などには、最新のデジタルサイネージが導入されることが多いと紹介しました。ハード・システムだけでなく、見せ方にも工夫がなされています。銀座は屋外広告のメッカというだけではなくデジタルサイネージもかなりホット、と書きましたが大げさではなかったと思っています。 「デジタルサイネージジャパン2012」を見学して …2012年 盛夏号 Vol.133 今年6月に開催された展示会「デジタルサイネージジャパン」の感想を書き、「ハーフカットパネル」と「透明液晶ディスプレイ」の展示が多かったことなどを書きました。「ハーフカットパネル」については、東武線の駅構内で実証実験が行われているのを見かけました。「液晶透明ディスプレイ」については、その後、韓国のサムスンが5年後くらいに市場が確立することを予測して、開発・改良を続けているといった話を聞きました。また今年の11月中には、透明液晶を家具や内装材にまで発展させた商品が、とある企業から発表されるようです。どちらも、今後はいろいろなところで導入が進むかもしれません。 高速道路沿いに登場したLEDディスプレイによる屋外広告媒体 …2012年 秋号 Vol.134
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