嫌よ嫌よも好きのうち、気持ちと裏腹な言葉が乙女心を表して大変よろしい。
　一方、化学者のすることはヒネクレ者としか思えない。真っ赤に色づいた紅葉を愛でんと物の本を読んでいたら「紅葉はアントシアンという赤い色素による」と書いてある。ところが「アントシアンは青い花という意味」だという。年寄りを馬鹿にするのか！ギリシャ語だか何だか知らぬが「シアン」が青だぐらい知っておるわ。
　他にもあった。健康のためにアルカリ性食品を摂りましょうと言って梅干を食えと来た。梅干は酸性だけれど、食品としてはアルカリ性だと言う。
どんな事情か考えも及ばぬが、素人にも判るようにしてほしいもんだ。無垢な子供がひねくれて育ってしまったらどうする。