ネオン前線北上中

 
 腕自慢・ワザ自慢 102 
北海道支部 (有)丸美真光堂
長嶋元良さん
長嶋元良さん  「腕自慢といっても、ローカルではしょせん井の中の蛙。新しいものに飛びついても怪我をするのがオチ。変化の多いこの時代にいったい何を自慢するのかと…」と、歯切れの良い長嶋元良社長。
――この時代に、技術や熟練の技は駆逐されていってしまうのではという長嶋さんの危惧は、まさに全協会員の危惧ですね。

 我々の仕事はチームでやるしかない。うちでは親子二代にわたって職人が2組、兄弟も2組。私も二代目ですが…。中小は大手のように新しいビジネスモデルに対応するのは難しいですね。
――ネオンは受難の時代ですね。
 うちでネオンは造ってはいないのですが、職人の個性が消えていく時代に、生き残るのは非常に難しいと思います。工房化して付加価値を付けていくしかないのでは。
 今はLED全盛ですが5年もすれば照度が下がる。幻だった3D印刷機の普及も目前。ネオンも含めて様々な変化にどう対応していけばいいのか。
 FRPで壁面に女性のシルエットが浮かび上がるようなサインを造りました。たまたまお客さんがコンクリートもスチールも嫌いというので、試行錯誤を重ねました。変化の時代が加速されても『サイン業=看板屋!』その感覚があっての現場。それを励みに仕事をしていくしかないだろう。
――お聞きしているとこちらも背筋が伸びます!
 
 う・ち・の・会・杜 124 
四国支部 (株)徳島ネオン
本久智一さん

本久智一さん (株)徳島ネオンは本久昇社長が創業し、今年で32年目。
 平成7年に大型工業団地「徳島マリンピア」に新社屋設立。その後平成13年8月に、現在専務となられた本久智一さんがUターン入社されました。
 「ちょうど会社もアナログからデジタルに移行していく時期でした。東京で以前お世話になった会社からパソコン教室に行かせてもらったことも活きました。その後、徳島の異業種交流会でパソコン勉強会に参加してレベルアップ。その甲斐あってか広告代理店からの依頼も受けるようになりました」
 主な業務は大型広告塔から大型商業施設、アミューズメント施設などのサインの施工、設置、メンテナンスなど。
 日亜化学工業鰍有する徳島県はLED立国。鞄ソ島ネオンもLEDの施工、設置にも力を入れています。3年に1回の徳島LEDアートフェスティバルは今年春のHOPフェスティバル、秋のSTEPフェスティバルをつなげて来年に大きくJAMPフェスティバル4月20日〜29日を開催。徳島ネオンも毎回色々な形で参加しています。
 「社員一丸となって、押さえるところは押さえ効率よく仕事をして、今後はLEDの照明関連にも力をいれていきたい」


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