ネの字通信

 
 秋季セミナー「ヨーロッパの景観とサイン」  
経営委員会 T.O.

 昨年の11月20日、関東ネ協経営委員会では秋季経営セミナーとして、全ネ協の相談役である小野博之さんに講師を依頼し講演会を実施しました。NEOSの裏表紙でもお馴染みの小野さんは、世界中を旅歩きして建築やサインを観察することをライフワークに持ち、各国で出会ったサインの写真をまとめたフォトエッセイ集「世界サイン紀行」を五巻出版しています。
 
 今回はそんな小野さんにご自身で撮りためた膨大な量の写真の中からほんの一部分をご披露いただき、「ヨーロッパの景観とサイン」というテーマでスライド投影の講義が進行しました。特に印象深かったことは見ただけでは何の商売だかわからないサインが多かった点で、商売繁盛の為に目立たせるという日本のスタイルとだいぶ違うことに驚きました。小野さんはこの点を「ヨーロッパの商業サインは決して金儲けのためのツールではなく、店主の想いが込められたシンボルだ」と解説されていました。また景観に対する考え方も「日本人は家の中も外(外壁)も自分の物と考えるけど、ヨーロッパ人は外は公共物と考える」という見方も印象的でした。そのほか日本の秀作サインなどのお話しも伺い、参加者にとっては大変充実したセミナーとなりました。

 
 「LEDの仕組み・モジュールの取扱い等」講習会  
技術委員会 都築裕介


 去る平成24年11月29日(木)、組合会議室において「LEDの仕組み・モジュールの取扱い等」と題して講習会が開催されました。
 講師は、LEDモジュールメーカーの住友スリーエム(株)の斎藤政史様、芥川智思様をお招きしての開催でした。
 この講習会は関東ネ協の技術委員会、安全対策委員会の合同による試みで、組合での講習会も回を重ねるにつれ、更に内容が充実してきていると実感いたしました。
 初めに芥川様が、「LEDの使用における注意点」としてLEDの基礎的な事を説明されました。金属、半導体、絶縁体の違いやLEDの構造を解説され、LEDを点灯させる上で重要な点としてLEDは熱に弱く、定格以上の大きな電流を流すとLED自体が壊れてしまうため、定格電流を守る点、電流の流す向きを間違えない点を挙げられ、この2点をクリアする事が、LEDを点灯させる重要な要素として説明されていました。
 この後は更に実践的な内容に移り、LEDモジュールを取り扱う上での注意点と事故例を3つのポイントで説明されました。ポイントとしては、電源の選定の注意点、LEDとモジュールと電源の接続の注意点、電源投入時の注意点を非常に分かり易く説明をして頂き、最後には実機を使ったデモンストレーションをされました。
 後半は、斎藤様が広がりを見せるLED市場と、それにおける屋外サインの市場規模を富士経済のデータを元に解説をして頂きました。解説の中ではLEDの省エネ性、性能の向上、コスト低下などの要素から更に市場が拡大していく事になるとの内容をお話し頂き、非常に参考になりました。
  今後も技術委員会・安全対策委員会では、この様な場を企画して、様々なテーマでの講習会を開催し、より活気のある組合としていきたいと思います。

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