言葉は時代とともに変わっていく。いつの間にか、誤用がまかり通っている事例は多々ある。「確信犯」もそのひとつだ。本来の意味は「思想、宗教、倫理観などから、これは正しいことだという確信を以て行う犯罪とその人」を指す。こういう輩は心に一点の曇りも無いのだから、反省などあり得ない。実に困った存在であり怖ろしくもある。
しかし今では「これは悪いことだと知りながら、やってしまうこと」という間違った使い方が、世の過半になってしまった。こちらの場合は心にやましいものがあるので、とっちめれば反省もするし改めもするだろう。まだマシである。
2月にある地方紙に、某大手看板業者が違反を繰り返して営業停止処分になったと報じられた。摘発された違反は数十件で是正の勧告も無視した結果の行政処分だそうだ。
幸い?協会員ではないが、同業としては恥ずかしい限りだ。真面目にやることの大切さと仕事への誇りを協会員すべてで共有しなければと思う。
まさかとは思うけれど、その業者が日本の法と条例が間違っているという信念で行政と戦っている本物の「確信犯」だったなら…それはすごいことだが。
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