弊社のモニュメント(野立看板)は七色の虹色ネオンに社名と風見鶏つきで常に景気の動向をうかがっている。
実は平成6年開業の浜松某商業施設のアーチサインの規格外品を利用したものである。ステンレスを使用し設計通りに作ったのだが、あえなくのサイズ変更。そのまま廃棄では製作した人々に申し訳がない。横のものを縦にしてみる。 ふとした拍子にイメージがどんどん膨らむ。遠州のからっ風には風見鶏も一役かってくれる。そんな経緯から弊社の新しい看板がうまれた。もちろん市にも広告物申請をしてある(笑)。
与えられた設計書と机上の葛藤だけだと見えるものも見えない。今ある現状を色々な角度から、たまには少し距離を置いてみるのも良いかも知れない。業種柄、俯瞰するのはお得意なはずである。
また全国展開の企業においては、支給品取付だけの仕事も多い。昨今のご当地キャラブームではないが、作り手の顔が見える、味のあるサイン展開も必要なのではないだろうか。
弊社も創業70年近くになる。最盛期からすれば従業員も減少し、ネオン管職人も高齢化するなど、時代と共に変化をしている。しかし、縦横のつながりと共に一から十まで弊社施工の長年の技術を基にこの業界に名を残していきたいものである。
そんな気持ちを持って浜松の空の下、虹と風見鶏を眺めているのである。
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