ほっとコーナー

味自慢・酒自慢 高知と言えば鰹
四国支部  (有)土佐アート 久万真由美

 高知の食文化を語る上でかかす事のできない存在。それは鰹。
  鰹の一般的な漁法として有名なのが一本釣り。
鰹の魚体を傷つけることなく釣り上げる漁法です。また、海に優しい方法としてこの一本釣りにこだわる漁師さん達の姿を目にすることができます。
  さて、そこで鰹の代表料理といえば…そうです。たたきですよね。
  強火で炙った香ばしい香りと、分厚く切った肉の濃厚な旨み。
  そしてその上に、玉ねぎ・にんにくのスライス・ねぎをのせ、しょうゆと酢を合わせた「ニ杯酢」やゆず酢にしょうゆを少量合わせた「ゆの酢」をかけて食べるのが定番です。そして酒宴にかかせない料理の一品です。
  正月・宴会などには必ずといっていいほど、たたきがあります。ですから、鰹は高知県民にとって無くてはならない存在なのです。
  みなさん、高知へいらした時には、是非、鰹のたたきを食していって下さいね。 

 
趣味あれこれ 暗渠探索
関東甲信越北陸支部 東京ネオン(株) 藤田 進
 暗渠ってご存知ですか?小川や用水跡にフタをして、遊歩道や道路になっているところをこう言うそうです。景気回復感が出始めた今頃、地味な話と言わずしばらくお付き合い下さい。
  この業界に入り、狭隘道路(通称:2項道路、この道に面した建物は道路幅4mを確保するためにセットバック対象となります)の存在を知ったのですが、子供から近所にある大人一人が通るのがやっとという抜け道を教えてもらいました。
「どうしてセットバック無しでこの家が建っているのだろう?」。調べてみると、それは道路ではなく「水路」でした。
  そんな事があってから近所を歩いてみると、会社の周辺は武蔵野台地の端に位置する為、湧水跡からの小川の跡が多数あるばかりだけなく、品川用水跡、六郷用水跡など、昔の川跡の宝庫でした。
何冊か本が出ており、またネット上には同じ趣味の方のHPもいくつもあり、はまって行きました。
  昨今見直されているように、江戸時代の東京は、湧水、井戸、用水をとてもうまく使ったリサイクル都市だったそうで、「水の都」と呼んでもよい位に水利が発達していたようです。しかし明治維新からの工業化による地下水汲み上げ増大により、湧水が枯れて水量が減ってしまったり、都市化による生活排水の流れ込みなどにより、「小川」が「どぶ川」になってしまいました。特に関東大震災の後の郊外の都市化の進展や、戦後の復興期にこの傾向が加速されました。
  このようにして、「悪臭のもと」「不衛生」というレッテルが貼られしまったかつての小川は、昭和39年の東京オリンピックで海外からの観光客に見られないように、一気に暗渠化されて行きました。まさに「臭いものにはフタ」の発想です。
  川跡らしく微妙に蛇行した細道を歩きながら、その街の歴史や昔の光景を想像していると現実にいながら気持ちは別世界に入って行けます。また都市開発のあり方を考えさせられたりします。
  近所にある不思議な道があったら、調べてみると意外な発見に出会えるかも知れません。


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