■ 「ロープワークの正しい知識」講習会 ■ | ||
冨田紀雄 | ||
関東ネ協安全対策委員会では去る平成25年6月27日(木)17時30分より組合本部会議室において「ロープワークの正しい知識」と題して講習会を開催しました。 安全対策委員でもあり数多くの現場経験のある鞄l木組の佐々木社長を講師に迎え、誤った知識によるロープワークの危険性と簡単な結び方の説明及び実演を行いました。 ロープの結び方は用途や目的によって数多くの手法がありますが、ほとんど知られていないのが実状です。今回の講習会は募集早々より多くの方から問い合わせを頂き、定員を超える参加者にお越し頂きました。 司会は浅田副委員長が務め、佐々木講師とタッグを組みスクリーンを通して結び方を紹介して順番にロープを掛けていきます。各参加者にロープ、パイプなどを用意して各自見よう見まねをしながらロープの結びを体験しました。 1番目の実演は巻き結びです。物にロープを結ぶ方法で一般的によく知られ、結びやすく緩みにくいのが特徴です。 2番目は本結び。同じ太さのロープ同士をつないで一本にする方法です。簡単に結べ強度が強いのが特徴です。 3番目はもやい結び。ロープの端に固定した輪を作る結び方で、強度が強く輪の大きさが変わらないのが特徴です。 4番目は竜頭結び。角が2つ以上あるものに有効でロープを巻きながら結ぶのが特徴です。 5番目はワイヤー結び。荷にワイヤーを掛け緩みをなくす方法です。今回は講師実演のみの紹介でした。 一見単純そうな結び方でも、ロープが上か下かまたは右か左かと間違えるだけで正確な巻き方とはなりません。講習参加者は3番目のもやい結びが難しく、自分で手順を理解するのに苦労されたと思います。ロープを手に取りあやとりの如く動かしていきます。この結び方では実際要した時間も30分近く掛かりました。一通りの結び方を教わり復習の時間ではすぐ先ほどまでマスターした結びも出来なかったり間違えたりする場面もありました。今後も練習は必要ですね。 90分と言う限られた時間ではありましたが、短いと思ってしまうほど皆さん真剣にまた熱心に耳を傾けておられました。 安全対策委員会では、今後もこのような各自のスキルアップのお力になれるような講習会を企画して行きたいと思っております。皆様のご提案等も随時募集しております。秋には建植看板に関する講習会を予定しております。準備が整い次第ご案内致しますので、多数のご参加をお待ちしております。 |