面白ブックレビュー

 
「グラン・シャレの美学 言の葉づくし」
節子・クロソフスカ・ド・ローラ著 世界文化社刊
 スイスで一番の巨大木造建築に住む著者が孤高の画家と言われるバルテュスに見染められたのはまだ20歳の学生の時でした。
  そのとき、バルテュスは54歳で初来日しています。この数奇な運命を持つ女性の人となりを是非知りたいものと思っていたところ、出版されたのがこの随筆集です。
  スイスでの生活やバルテュスのこと、子供のことなど興味深く綴られ、貴重な写真や彼女が描く絵なども豊富に載せられています。彼女は今なお国際人として活動するとともに、生粋の日本人として生活していてその様が新鮮そのものでした。


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