街のサイン

 
 後世に伝えたいメッセージ  
    
  ある重要なモニュメンタルな情報を発信している点でこれは、サインと言っていいのかもしれません。
  郡山市役所1Fロビーの壁面に今年設置された「復興への階段」。3年半前の東日本大震災及び東京電力第一原子力発電所の事故を経験した、市内19の中学校美術部の生徒さんによる復興モニュメントデザイン委員会が原画を描いたものを、ブロンズのレリーフとして製作したものです。階段を中心に構成され、復興への道を象徴的に表しております。レンガの壁は、震災時にもまったく壊れなかったらしく、まさにピッタリな設置場所というところでしょうか。大きさは1450o×1200o、重さ約120s。隣のプレートには、原画を描いた19名の生徒さんの名前が刻まれ、市役所を訪れる多くの人々に大きな勇気と希望を与えてくれます。きっと何十年後のある日、孫の手を引いた老人が、「昔大変な地震と原発の事故が起こって、その時に子供だったおばあちゃんたちが作ったデザインなんだよ」と言っている姿が目に浮かぶようです。いったいそのころは「脱原発」は実現されているのでしょうか?いろいろ考えさせられるモニュメントです。 
東北支部 山田 浩

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