イタリアンレストランにマッチしたネオンサイン |
四国支部 (株)徳島ネオン 本久智一 |
JR徳島駅前にある人気のイタリアンレストラン『Bistro&Wine Market あらた喰楽部』に、平成26年11月、2軒目がオープンしました。 場所は観光客でにぎわう両国橋です。お店のコンセプトは徳島の食材をふんだんに使用した料理を提供し、道行く人が気軽に入れるイタリアンです。 オーナーさんとは共通の知り合いを通じてFacebookで知り合いになり、私も取引先の方やプライベートでもこのオーナーさんのお店をよく利用しておりました。 昨年の10月の中旬ごろにFacebookでオーナーさんから直接連絡があり、新しい店を出店するのでサインを取り付けてほしいとの依頼がありました。このお店がある両国橋といえば徳島市内でも有数の繁華街。平日の夜は会社帰りのサラリーマンがよく通る場所でもあるし、若い人たちはよく待ち合わせ場所につかう場所です。特に8月12日から15日の阿波踊りの時期には多くの人が訪れます。 オーナーさんの意向は、せっかくいい立地場所にサインを設置するのだからとにかく明るく、雰囲気を壊さず、目立たせるようにしたいとのことでした。 最初は文字に外照式で点灯させたり、チャンネル文字にLEDで内照式や間接照明でのプランニングも考えました。 しかし、街の雰囲気からしてもネオンの柔らかい光が非常にマッチするかもしれないとのことでネオン管のサンプルをオーナーさんの元に持っていき提案させていただきました。 すると、『本場の雰囲気を表現、演出したい』と言う、オーナーさんの意向とネオンの光はものの見事にマッチし、どうせならネオンで店名を表現しようということでストリップネオンでの仕様で決定しました。 ここ最近ネオンで製作する看板が減少していく中で、『ネオンでサインを製作したい』とのことで、うれしくなったのを今でも覚えております。 受注が決まり施工するに当たっては、街の中心地ということもあり、昼間は道行くサラリーマンたちがどんな店ができるか興味津々で通り過ぎていました。 施工が終わりネオン管を点灯させたとき信号待ちの通行人から、『ワァーッ!!』という声が聞こえてきました。 もちろん、オーナーさんにも立ち会っていただき、店の雰囲気にマッチしているということで気に入っていただきました。 このお店は角地という立地から、ひときわ鮮やかに輝くネオンが街に活気を与え、存在感を示しています。 いつの時代も街を彩り、照らし続けてきたネオンが、雑誌にも取り上げられ予約をしないと入れないほどの人気店、『あらた喰楽部』のパフォーマンスをより高いものへと誘い、そして徳島の街にまた一つ、光の名所が誕生しました。 近年地方都市は光が少なくなり、ますますさびしくなっていく中で、このネオンの光が地方都市に元気を取り戻すきっかけになっていければいいかと思います。 |