世界文化遺産登録で |
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花便りが各地から届くこの頃、皆様はお花見にはお出かけになりましたか? 弊社の地元、大阪府堺市でも日に日に桜が芽吹いております。 数年前から堺市では百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録を目指し官民一体となって活動をしております。百舌鳥古墳群は堺市内の東西・南北約4kmの範囲に広がる古墳群です。都市化の進展などによってその多くが失われてしまいましたが、現在でも4世紀後半から6世紀前半に造られた44基の古墳が残っています。その中には、世界最大級の墳墓・仁徳天皇陵古墳も含まれます。 仁徳天皇陵古墳は、エジプトのクフ王のピラミッド、中国の秦の始皇帝陵とともに世界三大墳墓の一つに数えられます。三大古墳の大きさを比べると、仁徳天皇陵古墳の巨大さがわかります。 世界文化遺産登録を目指す活動の一環で景観や屋外広告の在り方について数年前より議論があり、本年1月1日より堺市屋外広告物条例の一部が大きく変更されました。変更内容といたしましては許可区域の見直しがあり、今までの用途地域に応じた第1種から第4種までの4つの区分から、広告景観特別地区として百舌鳥第1種、第2種特別地区を足した6つの区分に変更されました。広告景観地区ではより厳しい面積制限や色彩制限に加え屋上広告の全面禁止など、厳しい規制が施行されました。また、広告景観地区以外の場所でも高さ制限や面積制限がより厳しくなりました。 広告景観地区の規制が厳しくなるのは百歩譲って理解しますが、全く関係のない場所まで規制を厳しくする行政のやり方には、甚だ疑問が残ります。 許可を受けている広告物のうち新たな許可基準に適合しない広告物については経年措置の適用があるとは言えクライアントにどの様に説明し納得していただけるか、頭を抱えてしまいます。 しかし、決まってしまったものは愚痴を言っても仕方がありません。屋外広告を通じて地域の魅力向上や活性化、ひいては日本国内だけではなく、世界に誇れるまちづくり!!を微力ながら進めていきたいと思います。 |