北海道で主に食べられている料理の代表としてジンギスカンがあります。
ジンギスカンには大きく別けて2種類あり、あらかじめ特製のタレに漬け込んで下味をつけた『味付けジンギスカン』と、生肉を焼き後からタレを付けて食べる『後付けジンギスカン』があります。
同じ北海道でも地域によって差異があり、札幌から道南方面は『後付けジンギスカン』が主流で、道東・道北方面は『味付けジンギスカン』が一般的となっています。
札幌のビール園をはじめとする観光スポットでは『後付けジンギスカン』が一般的なこともあって、道外での認知度としては『後付けジンギスカン』が大きいと思います。
最近は、ビール園などでは生ラムを提供する店が増え『生ラム後付けジンギスカン』が多くなってきています。
一方、『松尾』や『義経』などの『味付けジンギスカン』専門店も多くあり、また両方ともメニューにあり出す店もあります。
私はどちらも好きですが、家で食べる時は『生ラム後付けジンギスカン』が多いです。
食べ方としては、鍋に野菜をしき、上に羊肉を蒸し焼きにすると肉が焦げなくて食べやすいという人が多いのですが、私は気にせず肉も野菜も混ぜて焼いてしまう方で、完全に焼いてから食べないと気がすまない方です。
調べてみると、北海道では月寒と滝川の種羊場が綿羊の養殖及び調理の仕方を指導していたのですが、月寒種羊場では焼いた肉をタレにつけて食す方式を指導。一方滝川種羊場では羊肉の臭みを消すためもあってか羊肉をリンゴ汁やしょうゆ、ショウガの絞り汁などを混ぜたタレに漬け込んでから焼く方式を指導していたようです。
その結果、月寒・札幌を含む道南地域では『後付けジンギスカン』、滝川を含む道東・道北地区は『味付けジンギスカン』が主流になったようです。
20年以上前にススキノの焼肉店で食べていると、観光客らしき人がメニューにジンギスカン鍋と書いてあるので、肉を鍋で煮込んだ料理なのですかと店員に聞いていたのを見ました。
今でも20年以上前と同じようにジンギスカンを知らない人がいるかもしれないと思い出されます。
これからの夏に冷たいビールとジンギスカン、こたえられないうまさです。ビアガーデンなどの外で味わう夏が待ち遠しい限りです。
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