表紙によせて─11

 

「いつか見たネオンサインJ」

  浅井愼平

 
「いい店をみつけたかい」
ディレクターのヨネヤマが言った。
「ええ、いいかどうかは解りませんが、チャイニーズです」
鬼太郎が笑った。
「おっ、中華か、ザーサイがあれば、茶づけになるぞ」
「いいですね、茶づけ。でも、すこし心配です、看板のネオンサインの文字が」
「どう心配なの?」
「いや、サインが髪と読めるんです」


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