「いつか見たネオンサインK」
浅井愼平
「アディオス」と彼は手を上げた。
「じゃあ、また」鬼太郎が笑いながら、彼に向って手を上げた。
「本当は、バイヤコンディオスかな。もう会わないかも知れないのですからね」
「アディオス、でいいんじゃないの、また、どこかで会うかも知れないよ」
街に灯りが点り、ネオンが瞬きはじめた。
(終)
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