■ 屋外広告物点検技能講習 説明会開催 ■ | ||
関東ネ協 点検技能講習ワーキンググループ 小野利器 | ||
5月8日(月)に関東ネオン業協同組合の第59回通常総会が開催されました。審議のなかで点検技能講習委員会を新たに設けることが可決され、日本サイン協会が取り組む講習事業の実施部隊として正式に認められました。合わせて総会の後に講習の説明会を開き、この事業の重要性とこれまでの経緯を多くの組合員へお伝えし、理解を深めて頂いたと思います。 説明会では講習会実施に至る経緯、講習会の中身、これまでの講習実績と今後の予定という流れで進行しました。特に強調された点は実施に至る経緯であり、2年前に起きた看板部材落下による人身事故がきっかけで、国が本格的に現状把握と改善へと動き出したことが始まりです。問題として浮かび上がってきたことは点検の不備で、課題として挙がってきたことは業界による点検基準作りでした。老朽化したまま放置されている看板は実に多く、事故はまたいずれ必ず起きることが予想され、待ったなしの状況でした。国交省は昨年に屋外広告物条例ガイドライン(案)を一部改正し、点検に関する事項を具体化させました。そのことを理解して広告物の管理に責任を持つのは所有者ではありますが、私たち業界団体と条例を敷く全国の地方自治体が実務的に動いていかなければ状況は変わりません。そのような使命のもと点検基準作りに関り、講習用テキストを作成し、内閣府の認定も得て今日に至ります。 この新しいテキストを使って講習会で伝えたい点は上記のような点検の必要性に加え、看板の基礎学習、そして実際の点検において劣化状況の4段階評価ができるための講義も含まれています。適切な点検ができる技能者を全国に数多く排出するために、まずは協会員から受講してもらい、いずれ協会員以外にも広めていく計画です。また同じ志を持ち、全国に組織網を持つ日広連とも協力し合い、現在既に1500名を超える講習修了者が誕生しています。 今後もこの講習事業の意義について協会員相互で理解しあい、運営や受講に協力し合えることを望みます。 |