時代は変わる |
先日、小泉純一郎元内閣総理大臣の講演を聞く機会がありました。氏は今各地で原発ゼロを訴えています。 6年前の東日本大震災のさなか、「トモダチ作戦」ということで、福島県沖に停泊して支援活動をしていた米軍艦船の若い乗組員が、その後多くの健康被害を訴え今も入院しているという事実を知った氏は、直接渡米して入院している彼らに会いその時の様子を聞いて、これは爆発した原発からの放射線の影響に違いないと確信…。彼らを救うべく基金を集めているということでした。 そんなことがあったということは私も初めて知りました。 小泉氏いわく、原発は直ちにストップすべき。使用済み核燃料の安全な保管場所を持たない日本が、原発を稼働させること自体に大きなリスクがあり、原子力発電が運転コストが安いという考え方には、誘致に係る国の地方への補助金、保管施設の建設費や維持管理費はまったく考えられてはいないということ。 60分立ちっぱなしで、資料も何も見ないで話す総理大臣時代の語り口は、75歳を過ぎても健在で、久しぶりの小泉節を聞くことができました。 先日の経済新聞の一面記事では、経産省のエネルギー基本計画見直しに原発の新増設ということが明記されているらしく、福島県に住む私としては、ちょっと残念な気持ちです。 |