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■ うちのカンバン娘 31
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関東甲信越北陸支部 (株)キョーシン
野呂由紀さん |
――入社なさって何年目でいらっしゃいますか?
通算で24年目です。気がつけばもう24年って感じです(笑)。一度退社しているので、同期は一人もいませんが…。元々人と違う事をやりたかったこともありこの職種を選びました。葛藤やさまざまな不安からまったく別の職種に就きましたが、やっぱりサインをもう一度やりたいと思い、元の職場に再就職しました。
たまにサインの仕事というと取り付けしてるの?絵を描いてるの?と言われる事があります。メジャーと思われるカッティングシートの施工をしてるというと一応は納得してくれますが、あまり認識はないみたいです(笑)。
――お仕事の内容について教えて下さい。
出社は8時20分頃です。主にカッティングシートの施工、インクジェットの出力を担当しています。6年ほど前から屋外広告物の申請業務も行っています。広告物の写真を撮りに行ったり、書類を作成したり、あまりにも遠いところは他の方にお願いしますが、基本的には自分で行くようにしています。
――デザイン室でのご苦労、また喜びは?
大変なのはインクジェット関連のシートが1本(50m巻)重すぎて一人では持ち上げられない事ですが、そういうときは助けて頂きます。サイン完成後、ひそかにあれは私が関わったものだと自己満足している時は嬉しさがあります。探しても見つけられなかったサインを数年後に偶然発見した時の感動は忘れられないです。
――ご趣味、マイブームなどありますか?
温泉でのんびりする事です。滅多にないことですが、大浴場で一人っきりという貸し切り状態になった時は別格です。
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■ う・ち・の・会・杜 151 ■
北海道支部 (有)ベスト・エム
松尾正己さん |
(有)ベスト・エムの創業は平成8年2月。契機は松尾さんが勤めていた会社の突然の倒産だったそうです。
「平成7年11月30日、いきなり倒産すると聞かされ頭が真っ白になりました。でも請け負った仕事は最後までやり遂げなくてないけないと、お客さんに1軒1軒お願いして、仕上げるまでやらせて頂きました。今思うと本当に大変でしたがやりがいがあった」
年末までのわずか1カ月。大変な時期を、残った従業員が一丸となって乗り切りました。
「30名ほど従業員がいて、会社としての業績も上げていたので、倒産したとはいえ仕事に対してのお客様の信頼はあったのではないかと思います。従業員が集まる所がないので、その年の2月に買ったばかりの私のマンションに集まり後始末を終わらせたのですが、なんとその1カ月で部屋の壁がたばこの煙で黄色くなってしまいました」
翌年2月には広告部門、看板の取り付けに特化して(有)ベスト・エムとして新たに始動。社名の由来はベストムーブでみんなで仕事をしようと。エムは松尾のエムでもあります。
「苦労を分かち合った皆と慰労のハワイ旅行に行き、後から請求される税金に思い至らずに、支払いに苦しみました。仕事の段取り、営業、見積りも全て分かっていたのですが、経理は素人。それからは経理は税理士さんに」
「平成18年までは屋外広告の仕事は沢山ありましたが、19年から需要が格段に少なくなり、撤去ばかりが多くなりました」
現在のお客様を大切に一つ一つ積み上げていきますと、誠実な社風が偲ばれます。
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