ネオン前線北上中

 
 腕自慢・ワザ自慢 122 
中部支部 (株)
平野電工
平野雄二さん
平野雄二さん ――お仕事に就かれて何年目ですか?
 大学卒業1年後に入社し、今年で31年になりました。前社長である父の入院がきっかけとはなりましたが、電気工事請負のみの事業から、跡を継ぎ時代の流れに乗ることができ、スムーズに引き継ぐ事ができ、会社の体制を整え現在に至ります。
――お仕事上の強みは?
 少人数ですが、逆にそれが強みです。看板製作から取り付け、メンテナンスまで色々な作業をスタッフ全員がこなす事ができます。
――仕事上でのご苦労、またうれしい事はどんなことですか?
 若手スタッフの補充がうまくいかない事が悩みです。募集をかけるも、現場作業に手を挙げてくれる若者は少ないですね。
 楽しいのは、苦労を重ね一丸となって取り掛かった看板が完成し、点灯し美しく夜空にその光を放つのを目にした時です。その達成感を一緒に経験してくれる若者が来てくれると非常に嬉しいです。
――ご趣味、マイブームなどありますか?
 趣味はゴルフです。中々上達せずコースに出るたびに落ち込むことしきりですが、仕事関係のメンバーで回った時も、他愛のない冗談を言いながら自然の中で体を動かすのが気持ちよく、良い気分転換になります。
 マイブームは音楽ですね。現場やゴルフ場への移動時に、車でお気に入りの曲をかけテンションをあげます。今年はJournry(ジヤーニー:アメリカ出身のロックバンド)。YouTubeがきっかけで、昔よりもっとはまりました。はずせない一曲は「Faithfully」というバラードです。
 
 う・ち・の・会・杜 153 
東北支部 
(有)尚文堂
常務取締役 角田浩二郎さん
角田浩二郎さん (有)尚文堂は大正10年に山形で創業。あと4年で100周年を迎えます。現在の水戸部一好社長で四代目となります。
 今回お話を伺った常務の角田浩二郎さんは、山形県の中小企業家同友会に参加し経営指針書を作成。会社がより良い100周年を迎えるために、次の10年ビジョンを形にすべく、創業から代々の社長の思い、社員の夢を読み取り、次世代に伝える準備を始めました。「今の社長は先代が早くに亡くなり、20代で就任。多くの苦労を乗り越え、時代を読み近代化を進め、ニーズに応えて沢山のお客様の笑顔をつくってきたと、あらためて社長の偉大さを知ることができた」と、角田さん。希望する多数の職人さんにのれん分けし、尚文堂出身者が今も活躍しています。
 初代の水戸部任三郎氏は板金業から看板業まで手掛け、二代目の潤一氏は看板業及び塗装業、四代目の一好氏は看板業一本に絞り、早々にデジタル化をすすめ、ネオンから大型サインまで幅広いニーズに応え、業績を伸ばしてきました。
 従業員は9名。多くが40代。「先輩に学び、技術継承も順調に進めています。夢を持ち、学び合い、皆笑顔で、離職率が低いのが自慢です」
 「今までの業態を見直し、3年先の経営改革、新分野の開拓、4年後の工場増設を見据えて会社全員で『弱みを強みに変え、強みをもっと強みに』して、お客様を第一に考えて高品質のサイン(商品)を作っていくことが今後の成長の鍵と思います。刷新書はまだ未完成ですが、企画力をつけ尚文堂ブランドをつくり、ネオンのアートとしての魅力再発見も構想の一つです。会社もそうですが、業界の認知度も上げ、魅力を多くの方々や地域に伝えていきたいですね」


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