探索するミュージアム |
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(株)マスコミ文化協会 川崎玲美 | ||||||||||||||||||||||||||
MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」へ取材に行きました。 このミュージアムは、施設面積10,000m2。プロジェクターを470台使って空間全体を映像で包み込むことで、アートな世界の中へ入り込む体験ができます。また、アートでできた世界を自分で探索することをコンセプトとしており、このミュージアムには地図がありません。私が探索した限りでは2階はありました。もしかすると3階もあったかもしれないし、地下があったかもしれません。地図がないため、全て周りきれたかというと自信がありません。「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」のwebサイトでは、このミュージアムで見ることができる作品が紹介されていますが、私が見たことがないものもありました。 生きる作品に境界はない このミュージアムには多くの作品が展示されていますが、タイトルにもあるように、作品と作品の間に境界はありません。それぞれのアートが自ら動き出し、部屋から出て他の作品とコミュニケーションし、影響を受け合い、時に混ざり合います。これは、人間と同じで、人間も自由に動き、他者とコミュニケーションして、影響を請け合い、時に混ざり合います。そのせいか、このミュージアムを探索していると、人間に作られた作品とは思えず、映像それぞれが生きているように感じました。 ミュージアムに入ると、まず、最初の作品、「人々のための岩に憑依する滝」が目の前いっぱいに広がります。滝の水はオブジェにぶつかると、動きを変え、足元を通り抜け流れていきます。そこへ、鳥が飛んできたり、花が咲いたり。そして、ミュージアム内を進むと、鳥や花が他の作品の一部だということに気がつきました。 特にこの鳥、実はカラスなのですが、チームラボのほかのイベントでも公開された作品でした。作品名は「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス」。見たことあるぞ?と思いながらカラスの後を着いていくと、作品の部屋にたどり着いたとき、以前見た時の記憶がふわっと蘇って、当時見たときの感動と、今見ている作品に対する感動が入り混じり、不思議な感覚を味わいました。 また、中にはティーハウス「EN TEA HOUSE 幻花亭」もあります。茶葉の香りを楽しんだあと、カップにお茶が注がれると水面に花が咲きます。カップを持ち上げると、花が散り、またテーブルにカップを置くと花が咲きます。そしてカップの中のお茶がなくなると、花は咲かなくなります。 言葉で語るより、写真を見てもらった方が伝わると思いますので、今回は写真を多く載せたいと思います。皆さんもぜひ体験してみてください。
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