発信簿

 

スマホ

  関東甲信越北陸支部 (株)キョーシン 今井亮太


 拙者には中1の息子がいて小学5年生くらいからスマホをねだっていた。

小学5年の夏
息子:お父さん、僕はいつスマホが持てるの?
拙者:高校生になってからじゃない?お母さんに聞いてみて。
息子:わかった!!

 言うまでもなく我が家では妻が大蔵省だ。拙者は地方の小役人レベル。
 息子もトップからではなく、小役人から攻める技術を学んだようだ。
 しかしながら大蔵省の壁は厚かったようだ。

小学6年の夏
息子:お父さん、ス・マ・ホ!
拙者:だってお母さんダメって言ってるんでしょ。
息子:なんでダメなの?
拙者:イジメとかのトラブルがあるからでしょ。近所の○○君もそういうことになっているらしいよ。
息子:そうかもしれないけど…。

  どうしても地方自治体から国に提起してほしい息子。
 しかし拙者も小役人としての意地がある。
 しかしながら自分の時代と違うから考慮しなければならないところもある。

中1の夏
息子:お母さんスマホ買ってイイって!!
拙者:ホントに?
息子:本当だよ。

  初めての大蔵省官僚と小職の協議。
 どうやら息子は携帯料金を自分で払うと言ったようだ。
 大蔵省は自分で払うくらいの意思があるのならば、物を大切にすることと、適切な使い方を心掛けるだろうと考えたようだ。
 もちろん、拙者もこの決議事項について納得したことは言うまでもない。
 なにより、息子が交渉術を身に着けたことが驚きで今後の成長が非常に楽しみだ


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