創業35年目、中小企業と云うよりは零細企業と言った方が適当だと思っております。以前勤めていた会社(叔父の経営)の20年を含めると、営業歴約55年になります。
周りを見渡してみると私のような現役は稀で、レジェンドであればよいのですが、アンモナイトかシーラカンスの様な化石と言われても不思議ではありません。
サイン業55年を振り返って見ますと、大型商業施設、地下街、ホテル、空港、病院、区役所、競馬場、テーマパーク、デッキボード、道の駅、JR、動物園、時計塔、遊具、商店街アーケード、テレビ塔照明、等々。あらゆるジャンルの小規模から大規模なものに至るまでのサイン工事の実績を重ねてまいりましたが、サイン業界(他の業界も同じだと思います)は、その年によって売り上げの増減が激しく、安定的に推移するのが難しい業界でもあると感じておりました。
本業のサインの他に、何か売り上げに寄与するものは無いかとの考えもありましたので、仲間と試行錯誤ではありますが物つくりの一端として考えてきました。
例えば、
双発の風力発電機:逆風でも動くヨット型発電気(私の特許):ヨット型は十数年前川崎市の三菱重工業に行き、若い担当者が親切に応対して戴き、このタイプはトルクが弱いので発電には向かないとのこと、がっかりした記憶があります。
磁石を使った無限動力運動器:アナログ時計+文字盤電光ボード:この試作品は九州の三菱電機と何回か打合せしましたが商品化ならず。その他数え切れないほどの試行錯誤を重ねてきましたが、商品化には至りませんでした。
しかし、唯一サインの売り上げに寄与し商品化できたものがあります。
エスカレーター安全システム(逆進センサー&LED点滅装置)です。
この製品は新千歳空港の国際線ターミナル開港(8年前)時に62基、現在は96基設置されました。当時空港担当者から、新千歳空港はユニバーサルデザイン(UD化)を目指しており、体の不自由な人達からエスカレーターは危険なので安全な製品が欲しいとの要望があり、貴社でその様なものが出来るかとの事、私は即座にハイと返事をしていました。サインとはかけ離れたものでしたが、試作、実験を、何回も繰り返し1年間で完成させ、その後、周囲の人達から大変喜ばれております(平成27・28年A型、B型、特許取得)
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本業に寄与するものとして現在は、あるシステムを考えております。それは巨大化する地下街、駅舎、商業施設、官庁施設、スポーツ施設、等を訪れる人が迷子状態に陥っています、その人達に目的地まで誘導するシステムを開発中です。完成するかどうか分かりませんが、化石老奮闘中。
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