Vol.172 |
■ ネオン再生プロジェクト ■ |
東京都市大学、かつての東急グループの総師、五島慶太氏が興した五島育英会によって運営された武蔵工業大学が前身であるが、その都市生活学部都市イノベーション研究室が、近頃ユニークなプロジェクトを打ち出した。「ネオン再生プロジェクト」、サブタイトルが「ネオン管を後世に残して」というものである。 つい数年前まで私達団体の法人名が全日本ネオン協会だったのを時代にそぐわなくなったと日本サイン協会として改名したばかりなのはまだ記憶にあたらしいが、私達がいやいやながら脱いだ服を、今どきの若い人たちが正面からこの問題を取り上げ、ネオンの良さを再認識して、再び新しいファッションとして身にまとうとしているのである。つまり街おこしのヒントとしてネオンを考えようとしているのである。 そこで彼らはまず、ネオン加工を識り、技術を学ぶために昨年の9月にアオイネオンの工場を尋ねた。デジタルネイティブ世代の彼らにとって、ネオンのもつゆらぎ、儚さが暮らしを豊かにするエッセンスだと感じている。そこでネオンを中心にイベントをおこし、地方創生を考えようというのである。このプロジェクトは、今はまだ始まったばかりであるが、すでにネオンをキーワードに様々なプランが考えられている。今回はその詳しい説明のためには紙面が足りないので、これからこの成り行きに注目して報告していきたい。 |